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神田警察通りの沿道整備に伴う街路樹伐採について
神田警察通りの沿道整備に伴う街路樹伐採について、整備を協議してきた協議会と街路樹を守る会が街路樹伐採について対立しています。区はこうした状況の中で伐採工事を強行すべきではありません。十分な協議の場をつくるべきです。4月28日、この問題で党区議団は樋口区長へ申し入れを行いました。
申し入れ全文は以下です。
神田警察通り沿道整備に関する申入れ書
千代田区長 樋口たかあき殿
2022年4月28日 日本共産党千代田区議団
1、千代田区は27日未明、神田警察通り沿道整備第2期工事を強行し、街路樹の保存を求める区民が批判の声をあげるなか、街路樹を伐採した。 日本共産党区議団は、区の工事強行に強く抗議するとともに、工事をいったん中止し、ただちに住民との話し合いの場を設けることを求めるものである。
1、区が2011年に設置した「神田警察通り沿道整備推進協議会」(以下、「沿道協議会」)は沿道整備に伴い、街路樹を伐採しヨウコウザクラに変える計画を了承している。また区議会も昨年10月、2期工事の請負契約を賛成多数(日本共産党は反対)で可決した。一方、この工事内容が既存の街路樹を伐採する計画であることを知った住民は、街路樹の「保存」を求め「神田警察通りの街路樹を守る会」をつくり保存運動を展開している。沿道を構成する住民の間で意見が分かれている現状をふまえ、区議会は双方の話し合いの場を区に要請した。区はその要請をうけ4月9日に意見交換の場を設定した。「守る会」は話し合いの継続を求めている。それにもかかわらず、「主張は平行線」との理由で話し合いを打ち切ってしまった区の責任は重大である。
1、神田警察通り沿道整備は約1.4㎞にわたる。3期~5期の工事も控えており、沿道住民間に意見の対立を残したまま工事の強行は許されない。日本共産党区議団は、沿道住民の合意を得るために以下のような協議会の設置を提案するものである。❶「沿道協議会」の住民と「守る会」住民を中心に構成される協議会をつくり、多様な沿道住民の意見が反映できるようにすること❷多様な意見を調整できるコーディネーターや専門家を配置すること❸協議会での議論の結論を尊重し、沿道整備に活かすこと、である。この3点は明大通りの沿道整備に際し、住民合意に導いた活かすべき教訓に他ならない。
1、まちづくりとは、その地域における、住民による継続的な環境改善運動である。そうしたまちづくり運動は住民同士をつなぎ、地域を活性化させるものとなるはずである。神田警察通りの沿道整備事業が、工事の強行により住民間に深刻な亀裂をつくりだしてしまっては、地域社会に大きな禍根を残すことになりかねない。 日本共産党区議団は、区長に対し、沿道整備事業が住民合意をふまえることで、住民同士をつなぎ地域を活性化させるまちづくりとなるよう強く求めるものである。
以上